水いぼについて
★水いぼって?
水いぼの正式病名は、伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)。
伝染性軟属腫・ポックスウィルスの感染でおこるいぼの一種です。
最初はごく小さな白いぶつぶつ(これがウイルスの塊です)ですが、次第に大きくなって、中心が少々くぼんで艶のあるやわらかいいぼになります。つぶすと中から、白いべちょっとしたものがでてきます。これにはウイルスがウヨウヨいます。ので、他の部位につくと感染して、またいぼができます。
基本的に痛みや痒みはありません。できやすいところは、胸・わきの下・肘・ひざなど。大きいものではえんどう豆大になることもあり、よく見ると中央にくぼみがあります。アトピーなどで、皮膚のバリア機能が低下している人や、皮膚がカサカサしているときには感染しやすいといわれています。ご注意くださいね。
治療せずにそのまま放置しておいても、1〜2年で抗体が出来てしまうと自然に治癒するといわれています。「いずれ消えるから治療せず放っておきなさい」というドクターの根拠はそこにあるんですね。
ところが問題は水いぼができると、水いぼの周りの皮膚に湿疹ができてしまうことが多く、水いぼが消えるまでの1〜2年間、痒みで悩まされることがあるんです。特にアトピー性皮膚炎があるお子さんでは、痒みが増えて症状が悪くなってしまうことがあって大問題ですね。積極的に治療しましょう派の根拠はそこにあります。
★水いぼの治療って?
水いぼの治療は、小児科と皮膚科によっても違いがあります。まぁ、10人ドクターがいれば、10通りの治療方法があるといっても言いすぎではないかもしれません(汗)
それで世のお父さまとお母さまは悩まれるワケなんですね。
世間一般的に言って、
・小児科は取らずに自然治癒の方向
とるときもピンセットを使うことがほとんど。
特殊な治療はしない(できない?)ことが多いです。
・皮膚科は早めに外科的に取ることが多いです。
ピンセットでつまむ、液体窒素で焼き取るなどですね。
どちらを選ぶかは、お父さまとお母さまの判断にもよります。増えないなら取らない方向で様子見を、急激に増えたり、長く治らないようなら皮膚科へという場合が多いようです。
水いぼの治療はいくつかの選択肢があり、水いぼの数の多少、年齢などを考えて治療法を選択します。
1)古典的な圧出法(ピンセットでつまみ取る)
いちばん確実なのは、ピンセットでつまんで、内容物を除去することです。 これは本人も痛がって、血もでるので、見た目には嫌でしょうが、ほとんど道具もいらずにその場ででき、あとを残さないのがメリットです。かなり痛いのですが、つまみとる前に麻酔のテープ(ペンレスやユーパッチなど)を貼っておくと痛みは少なくなります。
この治療をするときは、テープを貼ってからしばらく(麻酔が効くのを待ちます)おいてから、ピンセットでつまみ取るので、待ち時間が長くなります。もしかして、この治療をかもというときは、お子さんが時間つぶしできるようなものを持っていかれるといいと思います☆
2)硝酸銀や液体窒素で焼いてしまう
3)クロロ酢酸(さくさん)
週に1〜2回薬を塗っていぼを縮小させていく治療です。薬を塗ってもほとんど痛みはありません。この方法は治るまで2〜3週間はかかりますが、お子さんに最も苦痛がない方法といわれています。
4)イソジン液+スピール膏
クロロ酢酸の治療で反応しにくい大きいいぼには、テープの貼り薬でいぼをやわらかくして取ります。いぼが十分やわらかくなっていれば、ほとんど痛みはありません。それでも痛い場合は、局所麻酔のクリームを使うようです。数が少ない場合(10個以下)はこの方法が有効らしいです。また飲み薬も併用するときもあります。
5)飲み薬
漢方薬の「ヨクイニン」という生薬(漢方)がいぼに効果があります。しかし、飲んですぐいぼが消えるわけではなく、飲むといぼの増加抑制、いぼの消失が早まるといった効果がみられます。
6)ケミカルピーリングの応用法
というのもあるそうですが、残念ながら私は実際をみたことがありませんのでお伝えできません。すみません。
8)何も処置しない
経過を観察して、免疫がつくのを待つ。いずれなくなるといっても、小学校の低学年ぐらいまでひきずることも。 また、数個だからとそのままにしていたら、一挙に増えてしまい、大変な思いをしたお子さんもいらっしゃいました。
とにもかくにも、痛みを伴うことが多い水いぼの治療。治療時の痛みを少なくする工夫もありますから、ドクターにしっかり相談して治療されることをお勧めします。
★おうちで気をつけることは?
水いぼはウイルスの病気ですので、体の中で次第に増えていったり、他の人にうつしてしまうこともあります。でも、その伝染性はとても弱いんですね。たとえ水いぼがあったとしても、日常生活に差し支えるような症状はありません。
「隔離」なんて必要ありませんからねっ!!
このウイルスに対する免疫は、年齢が上がるにつれ次第にできてくるために、いずれ自然に治癒しますのでご安心ください。期間はまちまちですが、小学校の半ばになると、水いぼを持っている子はほとんどいなくなります。
放っておいても治るから、神経質にならないでと言われても‥‥、我が子の水いぼをみたらそうは言っていられないのが、親の常。お気持ち、わかります。
まず、おうちでできることをあげてみましょう。
1.掻きこわしたりしないように皮膚を清潔にしておきましょう。
2.爪を短く、丸く切っておきましょう。
3.タオルなどの共用は避けましょう。
同じお風呂に入っただけでは感染しないといわれていますが、
ウィルスが付く可能性のある肌にさわるものは個人専用にしてくださいね。
4.処方された内服薬や軟膏は、指示通りに使用しましょう。
★問題のプールなどは?
学校保健法で水いぼは、「通常登園停止の措置は必要ないと考えられる伝染病」とされ、「原則としてプールを禁止する必要はない」と公に認められています。したがって、水いぼがあるからといって登園できなかったり、プールに入れないことはありません。
しかし、プールは控えたほうがよいとよく言われますよね(汗)園や学校の先生方はご存知ないのか!?と疑ってしまうほどです。
とにかく水いぼの感染は、水による媒介はありません。プールの水による感染を恐れてではなく、肌が直接触れる可能性があることでの、感染を避けるためなんですよね。他の人へ感染させるのは、裸どうしで接触するときですが、普通の園や学校の生活で、肌と肌が長時間触れ合っていることはありませんよね。プールに入るときは裸に近い格好になるので、うつりやすいというイメージを持たれるかもしれません。実際、水いぼがあるとプールを禁止されるというお話を聞きます。
しかし、プールで泳いだり、水遊びをしているときは、ずっとお友達と肌が接触しているわけではありません。それだけで感染のおそれはありません。
ですから、プールを禁止する必要は全くありません!!
のですっ!!!!ちょっと鼻息荒くなってしまいました(照)
ただし、浮き輪やビート板など、肌に直接あたるものを一緒に使うと、そこからはうつるおそれが無いわけではないので、それらは使わないか、個人用にしておいてくださいね。
<まとめ>
水いぼは抗体ができることによって、自然に治ります。そのこともあって、いぼを「取る・取らない」の両論あり。かかりつけ医によ〜〜く相談しましょう。


